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降っても晴れてものんびり日々進歩


by Chihirokubo
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一足先にサクラサク

一足先にサクラサク_f0175392_21545719.jpg

まだまだ寒い日が多いですが、ウグイスも鳴き始める3月末。
今年の我が家のウグイスたちは、早くも上手に歌っております。

今日は中学を卒業する2人の生徒のお祝いで、近所のフレンチへ。
音楽コースのある私立中学校で同じクラスだった2人ですが、この春から一人は同学院の高校音楽科へ。
そしてもう一人は芸高へとそれぞれ進学予定です。

去年の3月より本格的に自宅で教え始めてからの、私にとっていわゆる1年目の生徒たち。
それまでのように、コンクール前に微調整したり、年に数回だけレッスンすればいいのと違い、“自分の生徒”として指導するのはなかなかの責任が伴い、また2人とも高校受験ということで色々試行錯誤しましたが、なんとかそれぞれ希望の学校に進学することが出来るということで、本当にうれしく思っています。

特に芸高に進学予定の生徒は、受かれば東京に引っ越してしまうということで、受験合格という目標はもちろんですが、その他にも、もっと長い目を持って、短い期間でどれほどの事が手助けできるのか色々悩みました。
私自身が「絶対こう!」という感じの先生に出会ったことがなく、小さな頃から割と自由にさせてもらってたのもあり、私もなるべく押し付けることなく、生徒自身の自発的な音楽を尊重しようと心がけてレッスンしてますが、やはり中学生にはそれでは時間がかかりすぎる時もあり、どこまで介入するべきかは、日々試行錯誤。
自分で考えるためのヒントは出来るだけ沢山与えてあげたいと思い、言葉を選びあれこれ言ってるうちに、時にはレッスン時間が3時間になることもありましたが、記憶の片隅に少しでも残っていつか彼女の音楽の助けになれば…と思ってます。
まだまだ私の“先生歴”が浅いので、遠回りすることもありますが、まずは高校受験を乗り越え、自分たちが進みたい方向を向いて前に進めることに、ホッと一息。

生徒が一人、東京へと巣立っていったのは、やや寂しくもありますが、これから日本最高峰の音楽高校で仲間たちにもまれて、どんな風に音楽が変わっていくのか…。彼女が夏休みに帰ってくるのが、早くも楽しみでもあります。

そして、去る者あれば来る者あり。
今月からかわいい小学4年生が門下に加わりました。
Beethovenの生まれた年や、ほとんどの楽語がすでに頭にしっかり入ってるなかなかのツワモノです。
「フェルマータは何語でしょ?」と聞いたら、「こういうのは大体イタリア語と決まってる。」と返されました。笑
いやいや、そのうちドイツ語やフランス語も出てくるから!!
早くいろんな曲が弾けるように、一緒に頑張ろう。笑

1年たって、私もたくさんのことを生徒を通じて学び、ようやく3回に1回くらいは(笑)自分のことを「先生」と言えるようになりました…。
奇しくも4月からは大学で教えることになり、ますます「先生」の自覚をもち、自分の言葉に責任を持てるように勉強せねば…と気持ちを新たにしているところです。
目下のところ、10日後に迫った発表会に向けて追い込み中ですが、生徒たちと共に更なる成長を目指して明日も頑張りまーす。




by Chihirokubo | 2017-03-31 01:27